オーケストラ低音の再生



演奏会でオーケストラを聴くと、ピラミッド・バランスの低音に圧倒されます。あまりハイ・スピードな低音ではなく、濁り・粘り・重さが感じられます。この低音をベースにオーケストラの音は存在するわけです。さらにグランカッサの一撃はオケ全体の音より大きい。生演奏を聴きに行けば、こういった事実が体感できます。

オーケストラ録音の再生に求められるのは低域の量感です。20cmウーファー程度は欲しいところです。8〜10cm程度の小口径では、どう共鳴させようと、面で迫る音は出ないように思います。またサブ・ウーファーでローエンドを伸ばすことも不可欠です。実演のグランカッサのバランスはサブ・ウーファーなしには再現不可能です。

オケの低音は厚みの再生がポイントです。市販のCDは結構腰高の音で、通常に再生しても、オケのピラミッド・バランスは実現しません。トーン・コントロールやグライコを積極的に使えば良いわけですが、こういった補正の乱用は必要以上に音を作ってしまう危険があり、あまり感心しません。

筆者のやり方はトーン・コントロールを使わず、極太の電源ケーブルやSPケーブルで低音を肥大させるやり方です。市販の解像度が高い8Nケーブルは低音が出ずに、中高音がきつくなる傾向がありますので、使用しません。低音を出すのに使う使うケーブルは厳選する必要があります。個人的には電源ケーブルに5.5sqのキャブタイヤ、SPケーブルに独モニターの10sqを使っています。

そうして低域の量感を確保した上で、サブ・ウーファーでローエンドを伸ばしますが、超低音はややブースト気味が正解なようにように思います。

こうした状態で、オケの厚みとスケール感がそれらしく出れば合格ですが、なかなかハードルは高いですよ。

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