サラウンドの追加


私の寝起きするマンション6畳洋室はカーペット敷きで、響きが悪くポソポソした感じになる。ただし変な響きが付いたり、低音が抜けて不足したりということがないので、かえっていいのだ。ステレオだけではステージ感の出方に限界があるため、ダイナベクターのスーパー・ステレオ・プロセッサーを98年に導入した。あくまでステレオにサラウンドを足す、というコンセプトである。本来はパッシブな室内音響ををアクティブにつくり出す感じなのだが、昔のDSP的な不自然感はない。モノラル録音でもステレオと同様に楽しめる。

はじめはサイドSPのみだったが、一時リアSP、フロントSPを加えて3組をパラレル駆動していた。これは平本さんのお宅に見学に行き、参考にさせていただいた影響である。平本さんはフロント・サイド・リアSPのレベルを細かく調整しておられるし、スーパーステレオプロセッサもSSP-5をお使いだが、我が家では各SPレベルは同一で、プロセッサーも簡易型のSSadp-2である。そう大差はない感じで、これで十分実用になる。現在はサイドSP はメインSPと干渉する感じがあるので撤去し、リアSP、フロントSPの2組になっている。

調整はサラウンドSPの音量に尽きる。サラウンドSPの音量を上げ過ぎると館内BGMのような不自然な音になってしまう。下げすぎると音場が狭まって単なるステレオと差がなくなる。しかし、ある一点で前面一杯にオケの音が広がり、かつ不自然さがない状態になる。このポイントをサラウンドSPのレベルを上げたり下げたりしながら探っていくのである。うまく調整できると、オケの管楽器がメインSPの間に見えるように定位する感じになる。

過日、ふとサラウンド・プロセッサーのピンケーブルを交換したところ、結構全体の再生音まで向上したのには驚いた。BELDEN8428という低音の分厚いギターケーブルである。 サラウンド・プロセッサーのピンケーブルなんて、粗悪品でもない限り、素直な音がすれば何でもいいだろうと思っていたが、その認識は誤りだった。ぬかっていたな、が正直な気持ちである。 サラウンドSPの音は微妙にメインSPに影響する。出来るだけ音質的に違和感を感じないよう吟味する必要がありそうだ。

サラウンドやってると広いリスニングルームを羨ましいと思わないのである。ステサン誌の「レコード演奏家訪問」を見ても、今では何とも思わない!くわしくは平本さんのサイトもご覧ください。

ダイナベクターのスーパー・
ステレオ・プロセッサー
SSAdp-2
リアSP左
(FE83使用半密閉)
リアSP右
(FE83使用半密閉)
フロントSP左
(FE83En使用バスレフ)
フロントSP右
(FE83En使用バスレフ)
フロントSP全景
BELDEN8428

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