マッキントッシュMA2275との2年


2006-12-21
なれそめ


マッキントッシュのアンプはやっぱりステータスを感じる。黒のガラスパネルと青のメーターは独特で、「濃い」感じのデザインだ。

某誌で見た同社の管球プリメインでMA2275というモデルにひと目惚れしてしまった。伝説のC22とMC275を一体型にしてリファインした設計だそうで、オールインワンでプリ・メイン間のインタコも不要。スピーカーは2Ωまで駆動でき、出力75W、リモコン付きと、どれもこれもこちらの条件にはまるのだ。

ためしに販売店に問い合わせてみたが、実売価格70万で買えるようだ。それで本当に買おうかと思った。私のオーディオ人生では未曾有の高額商品である。私が買ったオーディオ機器は30万円でおつりが来るくらいの価格が上限なのだ。

しかし帰宅すると現用のハイブリッドアンプの真空管のエージングが進んでいて素晴らしい音を出す。現用のアンプを引退させるにはまことにしのびないし、マッキンをいれたら良くはなるだろうが、70万投じる価値はあるだろうか。たぶん後悔するだろう。それにわが6畳間には少々場違いだ。リッターカーで十分な用途にでかいアメ車を乗り回す違和感はある。重量も35kgもあるのだ。

今は止めておこう。しかしディスコンになるまえにいずれは入手したい商品である。

・・・といったことを書いていたが、

2006-12-27
結局買ってしまった



税込み定価945,000円と高価なのだが、あまり人気がないのか、ディーラーが在庫をもてあましているのか(後日わかったが、代理店が変わるそうである。マッキンとエレクトリ、長い付き合いのはすだが、米国のメーカーではよくあるケースだと思われる)、在庫処分なんだそうである。現用のアンプを下取りに出せば50万円台で手に入る。

今までマッキンというブランドに対しても、管球アンプに対しても縁遠かったが、MA2275ならある意味ONE OF THE BESTSと言えよう。俗に言う「大人買い」で溜飲を下げるならむしろ安いのではないか。パワーアンプは管球アンプなのに75Wとハイパワー、フォノイコも管球式なのだ。

アンプが届いた。梱包は馬鹿でかいし、重い。6畳で使うには少々滑稽な気もする。やっとのことで引きずり出して、真空管を挿し込んだが、ロシア球と中国球だ。なんだか気分的に少々退いた。マッキンだからタマはGEだろうとタカをくくっていた当方が甘かったのだ。

音を出してみたが、ぶ厚い音で、狙い通りだ。幾分人工美を感じるが、ステレオ初期の古い録音との相性は抜群である。イマイチぱっとしなかったCDが実はこんな音だったのか、という新しい発見がある。初めからこんな鳴り方をするなら、先々楽しみである。どちらかと言えば、ダシの効いた音だといえようか。アンプの味付けで聴かせるところはある。

自分もマッキンのユーザーになったというのは不思議な気分である。故長岡さんがいつぞや、「普段着の自分が金時計をつけたよう」という比喩を使われたのを雑誌で読んだことがあるが、そんな感じである。このアンプは長岡派とは相容れない感じがする。

マッキンのデザインはアメ車を思わせる。電源オン時の文字のイルミネーションは予想外にけばけばしく、嫌味になる寸前という感じもする。しかし、音はさすがに伝統を感じる。国産普及品ではこの音は出せないだろう。

まずは正解だ。


2007-01-03
やっぱり違うMA2275


マッキントッシュの管球アンプMA2275を購入して一週間経過した。エージングが進んで毎日少しずつ調子が良くなってきた。始めはやや大味な印象やキツイ印象もあったが、ここに来て完全に払拭、本領を発揮しはじめた。以前のユニコPと明らかに異なるのは低音で、しっかり空気を押し出す感じがある。とくにピアノの音のボンという低音の存在感は一味も二味も異なる。

年末年始はマッキンのエージングで終わってしまった^^


2007-12-25
MA2275が故障、ピンチヒッターはPM8001



マッキントッシュのMA2275は購入して1年になる。昨日普通に音出ししていると、ラジオに雑音が乗ったような音が突如出始め、それっきり片チャンネルが故障してしまった。直感では真空管だ。なにせロシア球(SOVTEK)だからだ。いろいろチェックしてみたが、プリアウトはOK、パワー部に間違いない。出力管か、ドライブ球かは不明。

販売店に連絡したが、結局販売店では手が出せず、メーカー返送ということだ。球を差し替えたら、バイアス調整が要るのだそうである。保障期間は3年で、やっと1年だがら断然送り返すべきである。

しかし、MA2275は35kgもある巨体アンプだ。どうやって搬出しようか、呆然となったが、プチプチの梱包材で巻いて、家内と2人で抱えたら案外簡単に動かせた。それで車に積んで、早速販売店に持ち込んだ。壊れたアンプと一緒に年を越すのはイヤだ。

代替貸出機としてマランツのPM8001を提供してもらった。このアンプはよく売れているし、ピンチヒッターとしては不足はないだろう。年も押し迫ったいやな時期に故障したが、PM8001と親しむチャンスが与えられたと前向きに考えることにしよう。人生こうしたトラブルは付き物である。

2007-12-26
マランツのPM8001


マッキンのMA2275の代替貸出機としてマランツのPM8001を提供してもらった。このアンプはよく売れている。サブシステム用として買ってみようかなとふと考えたこともある。結局いかにも普及品くさいルックスに、所有する喜びといったものは感じられそうにないため、買わなかった。

鳴らしてみたが、やっぱり厚みに不足するし、中高音も潤いに欠ける。マッキンの真空管アンプのほうが断然CDを美しく楽しく聞かせる。ま、十倍の価格差があるし、これはやむを終えないだろう。これが同じ音ならオーディオは終わりだ。ただ使いこなし次第でもう少しは何とかなりそうだ。

CDPもマランツなので、CDPのリモコンで音量調節までできるのは便利だ。CDPとプリメインはできたら同じブランドでそろえるのが快適である、というのも実感した。


2008-01-11
今どきの真空管アンプは


修理に出ていたマッキンのMA2275がやっとこさ帰って来た。年末年始を挟んで3週間近くになる。長かったが、貸し出し機のマランツPM8001を使う経験もできたわけで、ま、長いオーディオ人生で良い経験をさせてもらたと言えなくもない。

処置は出力管KT88を1本交換し、その他2つほどパーツを交換している。プッシュプルの片chがちんばであるわけだが、ロシア球だからしかたないか^^本調子になるまで暫くエージングも必要だろう。昨年、代理店がエレクトリからマッキントッシュ・ジャパンに変わっており、修理もマッキントッシュ・ジャパンの伝票がついていた。

戻って来て、まず動作チェックをしてみたが、やはり中高音は瑞々しく、低音は分厚く、鳴りが違う。これからするとPM8001は粉っぽくて、線が細い感じだ。いよいよ真空管ファン、マッキンファンになってしまった。

ただマッキンの半導体アンプは自宅では聴いたことがないので、あまり断定的なことは言えない。長年半導体アンプばかり使ってきたが、その後ユニゾンリサーチのハイブリッド・アンプ、マッキンの真空管アンプと使ってみて、真空管という素子がいかなるものかわかった気がしている。

今どき真空管アンプはローテクだ。しかし、職人芸の世界ではあると思う。


2008-01-15
重いオーディオ機器の修理
 =35kg

マッキントッシュの管球プリメインMA2275が修理から上がってきて、同じ箇所がまた故障した。正確に言うと修理が不完全であったと言える。

個人的な経験で言うと、オーディオ機器の修理が1回ですんだことはあまりない。大体2回かかるものである。一見直ったかのように見えてそれからおかしくなる微妙なトラブルが数多い。だから、いちいち腹を立てていてはやっていられない。販売店やメーカーにはあくまで冷静に粘り強く働きかけるのが良いと思う。横柄なモノの言い方をしては、誰だって必要最低限の対応しかしようと思わないからである。

とは言え、オーディオ機器は毎日使うものである。故障したオーディオ機器はすぐ処置しないと生活に不便だし、落ち着かない。時を移さず修理に出すしかない。今回も即修理に持ち込んだ。

重厚長大のオーディオ機器は搬入・搬出が大変だ。たとえばMA2275は35kgもあり、ひとりで持てないし、持つと腰痛を引き起こしたりして危険である。しかし、だんだん重量物の扱い方は慣れてきた。

・重いアンプはとにかくプチプチの空気のはいった梱包材でぐるぐる巻きにする。これでキズはつかない。

・抱えられない重量物はダンボールの上において、ダンボールを引きずれば室内の移動はOKである。

・室外の移動は台車を使う。

・台車から自動車に積み替える時は、周囲に声をかけて手伝ってもらう。今回は宅配便の人がいて、手伝ってもらった。

・自動車から降ろして販売店に持ち込むときは店員さんに声をかけて手伝ってもらう。


35kgアンプはしんどいが、50kgといったアンプもある。重いオーディオ機器はまったく大変である。しかし、マニアである以上避けて通れない。


2008-01-17
オーディオQのVivid


マッキントッシュのアンプが修理中なので、今は代わりにオーディオQという会社が以前出していたVividというアンプを使っている。アンプには詳しくないが、技術者の知人に言わせると、カーステ用のICを使ったアンプなんだそうだ。BTL、出力インピーダンスは4Ω、空中配線で、スイッチング電源を使用しているとのことである。数年前に2万円で手に入れたと記憶する。

これが悪くない。低音に力がないのはしかたがないとしても、中高音は素直な感じだ。マランツのPM8001よりむしろいいくらいである。回路がシンプルで、空中配線、それに入力セレクターすらないのが効いているようだ。ただマッキンの管球アンプのような瑞々しさは不足するが、価格を考えたら立派なものである。こんな小さなアンプでこれだけの音が出るのに、巨艦巨砲主義のマッキンが故障して鳴らず、修理しても再修理ではちょっと滑稽な感じもする。

ただリモコンが使えないのは不便だ。リモコンは使い慣れると手放せない。


2008-01-19
真空管アンプの修理


修理中のマッキントッシュの真空管アンプ(MA2275)の進捗状況について販売店から中間報告を頂戴した。

杉本様、いつも大変お世話になっております。
ご迷惑をお掛けいたしておりますMA2275の状況が分かりましたので
お知らせいたします。
(担当者が休日出勤で修理に当たってくれているようです。)

トラブルの原因は真空管の不良のようです。前回の修理の際には
一部の真空管を交換したのですが、今回は全部の真空管と内部の
パーツ数点を交換しました。
2〜3日ほど動作を確認して、順調であれば来週の水曜日には
出荷できる見込みだそうです。

しばらくご不便をお掛けいたしますが、何卒よろしくお願い申しあげます。


真空管を全数交換!?それはすごい。そこまでやらなくても・・・と思ってしまうが、ユーザー側としては歓迎すべきことなのだろう。ただ真空管は音が落ち着くには3〜4日かかるものだ。戻ってきたらエージングの続きだな。


2008-01-24
マッキンがようやく戻ってきた


修理に出していたマッキントッシュの真空管アンプ(MA2275)がようやく戻ってきた。クリスマスに故障して、すぐ修理に出したが、年を越し、年明けに戻ってきたが再修理で、結局1ヶ月かかってしまった。故障さえしなければ、このアンプは最も気に入ってるオーディオ機器である。

1ヶ月使えなかったが、結局出力管のKT88を4本とも無償交換したし、販売店からはお詫びにということで、マッキントッシュの豪華本(英語です)を頂戴した。持ち込みは大変で、腰痛さえ出たが、悪いことばかりではなかったと思っている。


マッキントッシュの豪華本 18000円で売られている


2008-11-12
管球プリメインアンプが3度目の故障

マッキントッシュの管球プリメインアンプが3度目の故障となった。左チャンネルのレベルが下がってしまい、継続してノイズが出る。

さすがにうんざりしたが、故障品は単なるゴミにすぎない。早速販売店に持ち込んだ。

前回は前々回の再修理であったため、結局昨年のクリスマスから1ヶ月間アンプが使用できなかった。今回は前回の修理から1年も経たずにまた同じ左チャンネルが故障している。

ひと月まえに原因不明の大きなノイズがアンプから出た。どうやらはじめから問題を抱え込んでいて、修理し切れていない感じがする。もはやこの個体に信頼感が持てない心境だ。

当初はアメリカの製品はこんなものなのか、と割切っていた。しかし、販売店からは、故障が起こっているのは私だけ、と知らされた。これは明らかに「レモン」をつかんだな、と確信した次第である。

重量級アンプを3度も持ち込むに当たっては、恐ろしく目に見えない費用がかかっている。手間や時間、仕事を抜けるための根回し、ガソリン代、そして音が出せない苦痛、は決して安い代償ではない。

修理で持ち込んでも、お役所的に修理完了で、「故障したら何度でもどうぞ」と言われるのももう我慢の限界である。保証期間中に3度故障したのだ。マッキントッシュともあろう会社がそんなことでは、到底ファンに夢を売れないことだろう。そもそも工業製品として失格である。

本当に私が言うように故障しているか、販売店でも確認してもらった。間違いないそうだ。販売店でも気の毒がって、修理対応ではなく新品交換でメーカーに働きかけてくれた。結果、新品交換でマッキントッシュ・ジャパンと折り合いがついたとのことである。

しかし、現在在庫切れで、納品は12月上旬になるのだそうだ。

散々といえば散々である。しかし、こういうこともありうることだろう。あまりカッカしないことが大切だ。

仕事でアメリカ製やイタリア製の機械・工具の輸入の担当者をしていたことがある。その時の経験からすれば、別に驚くに値しないことなのだから。


2008-12-05
2年使ったMA2275を新品交換してもらいました

○○様、
いつもお世話になっております。

先月マッキンのMA2275を修理で持ち込みました杉本です。

代品は12月2日(火)にようやく届きました。
全くの新品で、リモコンもモデルチェンジしていました。

旧製品の付属品一式をカートン箱にいれて返送するように
指示がありましたので、本日返送しておきます。

3回故障したとは言え、2年弱使って新品に入れ替わって
しまったので、その意味ではよしといたします。
また故障したりすることのないよう祈るばかりです。

今回はお世話になりました。今後ともよろしくお願いします。

杉本良明
-------------------------------------------------------------------
以上が販売店に書き送ったメールです。2年使ったMA2275を新品交換してもらいました。全くの新品になってしまいました。ただし保証期間の延長はしないそうです。とは言え保証期間は3年、あと丸々1年残っています。MA2275は定価945,000円です。これをそっくり交換してしまうところはさすがマッキントッシュです。

新しいアンプはエージングが済んでいないはずですが、以前のものより音質はややいい感じです。心理的なものもあるのでしょうが、以前のものは一度原因不明のノイズが出たりしたので、焼きがまわっていたのでしょう。

トランスポートやDACなどのフロントエンドもいいのですが、マッキンの管球アンプは表現力が他のアンプとは段違いです。再生音としての美しさはずば抜けていて、生とは違った魅力を楽しめます。そう生の音だけが素晴らしいとも思いません。

エージングが進むともっとよくなることでしょう。


2009-01-08
新品交換してもらったマッキンのMA2275がまた故障

○○様、
明けましておめでとうございます。
マッキンのMA2275の交換にでお世話になりました杉本です。

さて今回の商品は1ヶ月間申し分なかったのですが、
昨日より、下記の現象が出ています。

@電源オンしてミュート状態の時に右チャンネルのみからパチパチと7〜8回
 ノイズが出る。

Aミュート状態が解除されるとノイズは止まる。

B直後に電源オフしてサイド電源オンしても同じ症状は出ない。

Cしかし暫くおいて電源オンすると同じ症状が出る。

D右チャンネルの再生音に時としてノイズが乗って歪む。

@〜Cは再現性がありますが、Dは再現性がありません。
しかし、これまで使ってきた経験として、徐々に悪化していくと
思います。

結論として、このまま持っているのはどうかと思いますので、
修理持込をしようと思います。

ただこうも続くと、何ぞこちらに問題があるのか?
(たとえばSPが短絡しているとか)
と自信をなくしてきます。

修理に出す前に当方でチェックすべき項目がありましたら
ご教示ください。

ちなみにMA2275は出力トランスで2Ωのタップがあり、
当方はメインSP(4Ω)、パッシブサブウーファー(8Ω)
非可聴領域TW(TAKET BAT1、8Ω)をパラでつかって
2Ωのタップに接続しています。

持ち込みは本日午後を予定しています。
マッキントッシュ・ジャパンに返送するためのMA2275用の
カートンの手配を予めお願いしておきます。

-------------------------------------------------------------------
以上が販売店に書き送ったメールです。2年使ったMA2275を新品交換してもらったのですが、1ヶ月でまたトラブル発生。もういい加減にイヤ気がさしてきました。

故障したアンプを持っていてもしかたがないので、また販売店に持ち込みました。十日戎まえの寒い日でした。大阪日本橋界隈は交通規制をかけており、路上駐車できなくて難儀しました。


2009-01-09
絶ちがたい未練

○○様、
お世話になっております。MA2275ユーザーの杉本です。

ブログでMA2275の故障の記事を見つけました。同じ故障は以前当方も
経験したことがあります。トラブル皆無の機種でもないのでしょう。

http://blogs.yahoo.co.jp/ypknn133/56036926.html

さて現在MA2275が再生する音は故障さえなければ絶品です。
年末年始友人が数名聴きにきましたが、みな一応に感心してましたし、
私も同感で、再生音自体には極めて満足しており、できれば
今後とも使い続けたいと思っています。

MA2275の完動品を動作確認するかぎり、何の問題もないと思います。

最大の不安材料は耐久性です。これまで4回故障を経験しておりますが、
いずれの場合も1年持ちませんでした。現在は保証期間中だからいいですが、
保証期間は今年の年末で切れるため、その後の故障には実費がかかるようになります。

そこで下記のオプションをメーカーにご提案いただきたく存じます。

@MA2275の保証期間は延長可能かどうか。

もともとの購入日付は2006年12月25日です。
2008年12月2日に交換用の代替機が到着しました。
3年保証で、保証期間の延長はしないとのことですから、
あと1年弱残っています。しかしこれまでの経過を考えると
はなはだこれでは心もとないです。

AもしダメならMA7000などの別機種に交換可能かどうか。

私の気持ちとしては、別機種に乗り換えるよりは、将来故障に対する不安材料は
あってもMA2275を持っていたいです。ただし、無料で修理してもらえることが
前提で、都度修理代がかかるなら、別機種と交換してもらうことも考えなくては
なりません。

こんな後向きの内容をとやかく言わなければならないのはまことに心苦しいの
ですが、ご検討よろしくお願いいたします。

杉本良明
-------------------------------------------------------------------
以上が販売店に書き送ったメールです。こう故障しては、残りの保証期間が1年では心配です。このメールを書いた時点では、まだMA2275に未練があったのです・・・


2009-01-13
ついにMA2275を見切った・・・MA7000に乗り換えを決意


> 杉本様のお気持ちをメーカーに伝えましたところ、今回特別に新品の
> 保証をお付けさせていただくことになりました。
> 保証期間は交換日より3年間です。

> 保証書は製品とは別に弊社より郵送でお送りいたします。

> せっかくお買い上げ頂いた製品で色々とご心配をお掛けしましたことを
> 心よりお詫び申し上げます。

○○様、

3年保証をつけていただく件、了解いたしました。

これを受けて休み中にいろいろ思案いたしました。

まず今回4度目の故障の原因を特定するのが第一です。

ただ理由はどうあれ、2年で4回故障を体験すると、
故障の不安がトラウマ化します。過敏に反応せざるを得ません。
こんどこそ故障から決別したいというのは切実な思いです。

結論として、定価が若干安めのソリッド・ステート式のMA7000を
代わりに提供するよう先方に話を進めていただくようお願いします。

MA2275の音に絶ちがたい魅力を感じつつも、こう故障しては
断念せざるをえません。一連の体験からわかったことですが、
基本的に真空管アンプはその性格上半導体アンプより
何百倍も故障しやすいのは事実のようです。
保証をつけていただいても、やはり最大の不安材料は、また故障したり、
初期不良が起きることで、落ち着きません。

故障すると持ち込む手間に加えて、修理に長期間かかる
ことが最大の苦痛です。前回MA2275を修理に出した時は
症状が再発して再修理となり、結局年末年始をはさんで1ヶ月かかり
ました。今回MA2275を新品に交換してもらうに
当たっては、在庫がないということで、1ヶ月かかりました。
この間落ち着かないことおびただしいです。
オーディオマニアのわが身にとって、アンプの故障は避難所生活
を意味します。

結果的には2年で4回故障し、そのうちの2ヶ月は製品が手元に
なかったということになります。オーディオアンプとして
まことに信じられない状況なのです。高額商品であることを考えれば
忍耐の限界でしょう。マッキントッシュ製品としては究極の
例外なのではないでしょうか。

いずれにせよMA2275で次回も初期不良が起こったりすれば、
間違いなく後悔するとと思います。ソリッドステート機に交換
というのはきわめて常識的な判断だと考えます。

半導体アンプはいままで平均5〜7年程度で更新してきましたが、
故障の経験は皆無です。重量級アンプは一旦搬入したら滅多なことで
動かしたくはありません。

こんどこそ無事着地したいものです。

杉本良明
-------------------------------------------------------------------
以上が販売店に書き送ったメールです。知人がもう見切るべきだと助言してくれました。確かにそうです。惚れ込んだあまり常識的な判断ができなくなっていました。


2009-01-14
MA7000は出荷済

杉本様、いつも大変お世話になっております。 

この度ご迷惑をお掛けいたしておりましたアンプの件ですが、
メーカーによるとMA7000は本日出荷したとのことです。
明日の18時〜20時着に到着できると思いますので、お受け取りを
よろしくお願い申し上げます。

また、MA2275の故障の原因は真空管の不良という連絡がありました。
前回も同じ原因だったとのことですが、度重なる不良でご迷惑を
お掛けいたしましたことを心よりお詫び申し上げます。

--------------------------------------------------------------------------
以上が販売店からいただいたメールです。MA7000は既に出荷されたようです。


2009-01-16
MA2275とMA7000はウィンドウズ2000とXPの関係


MA7000が到着した。MA2275よりほぼ10kg増えて44kg、梱包を解いてセッティングするだけで一苦労だった。ぎっくり腰にならないよう、持ち上げずに引きずる作戦で、なんとか切り抜けた次第。

24時間通電した結果、だいぶ音が落ち着いた。アンプの駆動力はものすごく、低域は驚くほどの力がある。ただ高音がやや人工的だ。個人的には木綿の肌触りの高音が好きなのだが、この高音には若干「錦」を感じる。エージングにはひと月くらいかかるのではないか。

MA2275とMA7000はウィンドウズ2000とXPの関係にある。見た目には大差なく、一長一短だ。ただし、真空管アンプでしか出ない持ち味というのは確かにある。故障さえしなければ前のMA2275のほうに愛着を感じるが、今後はMA7000を使いこなすしかない。


オーケストラ録音を聴く(バックナンバー)
001〜050 051〜100 101〜150 151〜200 201〜250
251〜300 301〜350 351〜400 401〜450 451〜500

オーケストラ再生のオーディオ−トップページに戻る