モノラル再生開眼


 FE103E指定バスレフ

 切れ端があったので、最短距離で結線

江川三郎氏がAA誌でしきりとモノラル再生を標榜している。この人はオーディオ界の異端児で、重厚長大路線の逆を行き、シングル・コーン、バッフル再生、ニアフィールド・リスニング、低電圧駆動、アイワのローコスト・プレーヤー等々、提唱することは極めてエキセントリックである。その説くところは一理あるが、玉石混交という面もある。モノラル再生も例によって胡散臭い感じだが、一石を投じる見識であることは間違いない。

氏の記事では、モノラル録音は2本のスピーカーで再生してはよくなくて、片chはピンケーブルを抜くなどして1本のスピーカー再生するべきだという。これはその通りだと思う。しかしステレオ配置の片チャンネルからしか音を出さないのは、視覚的に不安定で落ち着かない。またいちいちピンケーブルなんか外していられない。これはやっぱりモノラル専用SPを1本センターに置き、そのSPに切り替えて再生するのが良いだろう。

今度、スピーカー・セレクターを買ったので、そうした切り替えは簡単にできるようになった。またパッシブ・スーパーウーファーとTAKET-BAT1はコモンのラインで鳴らしており、切り替えてもフルレンジにプラスで鳴るのだ。

試しに手持ちのFE103Eの指定バスレフを1本で鳴らしてみたが、あっと驚くいい音だ。サブウーファーで十分低音は補われているので低音不足は全くない。それにモノラル音源が1点からネットワークなしのシングル・コーンで出てくるという物理学的な基本に立ち返ると、なるほどメリットは大きい。マルチウェイSPや、ステレオ再生は何だったのだと思うこと請け合いである。

気に入ったので、FE103Eの指定バスレフをモノラル再生専用に常設することにした。FE103Eになってから下品な紙臭さは取れ、極めて素直で日本が世界に誇れるユニットであると思う。中高音はFE83Eの方がいいが、低音はFE103Eの方がいい。またFE83はパワーが入らず物足りない。1発で使うなら絶対FE103Eだ。

FE103Eと言っても、ミニコンポで鳴らす音と、クロック・DAC・クリーン電源と対策した上でマッキンの管球アンプで鳴らす音は全く別モノで侮れない。さらに今回はパッシブ・スーパーウーファーとTAKET-BAT1が同時に鳴っている。メインSPのステレオよりもむしろ今はこちらを聴いていたいと思うほどなのだ。

001〜050 051〜100 101〜150 151〜200 201〜250
251〜300 301〜350 351〜400 401〜450 451〜500

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