「オーケストラ再生のオーディオ」のサイトにようこそ【2006年6月3日開設】 hap
同誌には、菅野沖彦氏の「レコード演奏家訪問」という企画があった。取材を受ける人は例外なく金にあかせた高価な機器をそろえている。菅野氏によると再生音で合格点の域にあるのは半数くらいなのだそうだ。そうした金満マニアのリスニングルームは、若いころならともかく、今ではうらやましいは思わない。むしろこの人たちには負けないよという自負も強いと思う。自分とはあまり接点のない世界だが、そんな企画も菅野氏が高齢化するに及んで終了してしまった。そのせいか最近のステサン誌は華がないように感じる。
加えて、ステサン誌にも時代の流れによる退潮を感じる。なによりも馴染みの評論家の数が減った。だいぶ前に山中氏が物故、近年は朝沼氏や上杉氏も亡くなり、ついに菅野氏も亡くなった。菅野氏の発言はカッコよかったし、文章もうまかった。上杉氏は発言がワンパターンだったが、誠実そうな感じがよかった。現執筆陣は馴染みの少ない人が増えたし、だいぶ高齢化している。いよいよ読みどころが減ってしまったのである。
この先、オーディオという趣味はどうなるのだろうか。オーディオはアンプ・スピーカーともほぼ進歩が止まっている。買い換えても音が良くなるとは限らない。加えてオーディオ・フェア会場に来るのは中高年のオッサンばかりだ。中高年は私を含めてそう新陳代謝が活発なわけではない。またヤフオクでは結構な出物が入手可能で、リサイクルは逆に活発化するものと思われる。業界はまちがいなく縮むだろうし、いよいよマイナーな趣味に落ちこんでいくに違いないが、死に絶えることもないだろう。お金を使わずにしたたかに楽しむ趣味になったのだと思う。
以前はマッキントッシュの45kgもあるプリメインアンプを使用していたが、今の私の駆動系はDACとSICMOSFETパワーアンプと合計で10kgいかない。人前でオーディオマニアというのもはばかられる。でもそれで十分な音が出せるのである。オーディオは適切に機器を選定する限り、あまりお金のかからない趣味となった。個人的に現在買っているCDもアマゾンの激安中古ばかりだ。今はそうした時代なのだ。
マンション6畳でオーケストラ再生に取り組んでいる。6畳の伝送特性は優秀なのである。再生音の音量は小さめだが、シルキーで枯れた弦とピラミッド・バランスの低音が特徴。通常のステレオに、パッシブ・サブウーファーによる超低音、TAKET-BAT1による超高音、スーパー・ステレオ・プロセッサーによるサラウンドを加えてある。サラウンド効果はごく自然で、ステージ感がよく出る。6畳だが、広いリスニングルームと比べて引けをとらない(と自分では思っている)。
マンション6畳はオーディオ的にはハンデは多い。しかし、こじんまりとした居心地のよさ、冷暖房の効きやすさ、掃除のしやすさなどはメリットと言っていい。長辺づかいでSPとの距離は3m以上取れる。この空間で5ウェイホーンシステム・マルチアンプ駆動は答えではないに違いない。JBL・TANNOYの大型SPも部屋に合わない。一般的なトールボーイかブックシェルフが答えであろう。
現在、サブウーファー共通で3本のスピーカーを切り替えて使っている。上からFE88Sol、F120A、KEFのQ350。以前はQ350をメインで使っていた。確かにこの中では分割振動が一番少なく、弦は澄んだ音が出る。その代わりネットワークによるくぐもりがほんの少しある。タンノイなんかに比べるとずいぶんマシだが、やっぱり気にしだすと気になる。
これと正反対なのかFE88Solだ。ネットワークなしのスルーなので、分割振動は多いが、FEシリーズ独特の音で、華麗に散乱する。ややスケールが小さく細身の音だが、ミニ長岡サウンドと言ってもいいと思う。何しろ振動板が2.2グラムなので音が軽い。
F120Aは両者の中間という感じ。分割振動は当然あるのだが、ネットワークなしのスルーなのに品位もある。何を再生しても安定している。そのかわり一芸に突出した感じはない。十種競技の選手の印象だ。常時音を出しているのはコレである。ネットワークなしのフルレンジはいいのだが、メーカー製マルチウェイに敵わない面は必ずある。そこは割り切るしかないと常々感じている。
昔は16cmや20cmのフルレンジにツィーターを足したものだった。しかし、今は小口径フルレンジに16cmや20cmのフルレンジをウーファーとして足したほうがよい。中高音の品位は小口径フルレンジのほうが優れている。この場合、ツィーターは不要だ。ただし、小口径フルレンジをスルーで使うので、このやり方は広い部屋には向かない。6畳向き。点音源なので6畳では経験的に無類の強みを発揮する。
SONY HAP-Z1ESを導入・・・(2016/11/15)
ネットワーク・オーディオではないが、PCデータを、DCCを経由して、DACに送り込むのは我が家でも以前からやっている。しかし、PCでブラウザを動かすと一瞬音が途切れたりする。これに対し、ネットワーク・オーディオとは、有線LANにつながったHDをネットワークプレーヤーで読み込んでオーディオ信号を出力する仕掛けだ。再生時にPCを経由しないので、音質的に優れているとされる。 また、HDのデータは同じくネットワークにつながったPCで、CDをコピーして取り込む。 ファイル・データをオーディオに使うのはいいと思うのだが、個人的には、リッピングしたデータの管理が面倒だし、CDをかけるときのようなわくわく感がない。それで、世間の趨勢にはついていかず、ファイル・オーディオには移行しないできたわけだ。 しかし、オフ会の折、ソニーのHDDプレーヤーを聴く機会があって、そのオールインワンの簡便さと、楽曲の液晶表示に好感を持った。とくに、HDとネットワークプレーヤーは同じ筐体に一体型となっており、これにCDROMドライブをつなげばリッピングも可能とのこと。すっきりしているし、音質的にも有利に違いない。ネットを調べても大変好評なので、遅ればせながら、当方も導入することにした。購入価格も15万円台とリーゾナブルである。 再生音はCDプレーヤーにはない良さがあり、気に入っているのだが、SPDIF出力がないのが残念なところだ。USB出力はあるのだが、限定した機種にしか出力しないということである。 追記 現在はTEACのDAC、UD-505を接続しているが、問題なくつながっている。当方は大まかな音量調整はトランス式ATTで、音量の微調整はリモコンの使えるDACのデジタルボリュウムで行っている。 |
200V電源を導入・・・(2016/5/12)
中村製作所の絶縁トランス NSIT-1000plus はずっと100V仕様で使ってきたが、これは購入当時自分の部屋には200Vコンセントがなかっただけに過ぎない。エアコンはエアコン専用コンセントにつながっていて、子機なので100V仕様だった。購入当時、エアコン専用コンセントを200Vに改造して、絶縁トランスは200V仕様を入手すべきだったが、200Vでも100Vでも大差なかろう、と安易に考えてしまったわけである。 過日、同社のサイトを見ると「供給電圧を200Vにすると、屋内配線の導体断面積を2倍にした場合と同等の効果があり、屋内配線の抵抗分に起因する電源電圧変動や波形歪みを半減させられます。このため、再生音の瞬発力と量感が強化され、より開放的でスケール感のある音質が得られるようになります」・・・とあった。知らんかった(泣)これはどうしても200Vを入れるしかない。 そこでエアコンのコンセントを200Vに改造することにした。オーディオをエアコンのコンセントから取って、エアコンは100Vコンセントから取ればいいわけだ。エアコンは子機だから大電流が流れるわけではない。 200V電源はいろいろ調べてみたが、配電盤内の親ブレーカーから子ブレーカーに黒・白で来ている配線を黒・赤にすればいいだけのようである。もちろん壁コンセントとプラグを200Vに変更する必要がある。壁コンセントはパナソニックのWN1932、プラグはWF5324を使う。さすがに量産されているだけあって安い。両方ともホームセンターで数百円で手に入る。住居の電気工事を終えてから、トランスを改造に出した。4日ほどで戻ってきた。 電源電圧が2倍になっただけで、低音は軽くハイスピードになり、変化の大きさに戸惑った。FEシリーズがΣタイプになった感じである。HiFiとしては間違いなく改善している。しかし、私の好みからすると再生音は少々明る過ぎる感じなので、ケーブルを使って調整した。バランスは同傾向でも、音のエネルギー感は以前と異なる。やはり200Vのほうがホンモノだ。 なお、知人の指摘によると、ケーブルによる電力損失はケーブルの抵抗×電流の2乗だから、電圧を2倍にして電流を1/2にすれば電力損失は1/4になる。 100V電源を200V電源にすれば電力損失は1/4となり、それはケーブルの導体断面積を4倍にしたことと等価で、2倍ではない、ということである。二乗で効くということだ。 |
FPGAでつくったFMチューナーを導入・・・(2014/12/1)
基板だけでは心もとないので、アクリル板で上下を囲う。 このアクリル板も林氏が頒布しておられる。 |
FPGA(英: field-programmable gate array)は、製造後に購入者や設計者が構成を設定できる集積回路である。
現場でプログラム可能であることから、このように呼ばれている。集積回路の製造では、受注に関わらずあらかじめ大量に素子を作り込んだ半完成状態までのウエハーを製造して在庫として保有しておき、顧客からの注文によって配線が決定され、マスタスライスの上層として金属配線層を追加構築することで半導体製品として完成させる。言ってみれば、多用途のパッケージ・プログラムをカスタマイズする感覚だ。 FPGAでつくったFMチューナーがネットで話題になっている。たいへんS/N比のよいハイエンドな音がするそうだ。一番ユニークなのは、高周波のFM信号をRFのままデジタル化し、それをまたデジタルで復調していること。光ケーブルでデジタル出力する。 幸い我が家のDACはTOSの角型プラグが使えて、セレクターで切り替えが効く。FMチューナーがCDトランスポータの感覚で使えるというわけだ。 ただし、このチューナーは受信1局が基本である。私にしたらFM放送はNHKしか聴くに値しないと思っている。NHKでも余計なおしゃべりは極力減らして欲しいのだ。民放FMのディスクジョッキーなど論外である。あれはAM放送の代わりに聴くものだと思っている。したがって1局受信で何ら差し支えない。選局機能は私にとって、オーバースペック以外のなにものでもないのである。 そこで、私もFPGAのFMチューナーにアップデートすることにした。FM放送も地デジ並みの音質で受信できる。FMを聴く時間が飛躍的に増えた。我が家のDACは同軸とTOSがリモコン一発で切り替えられるので、CDを聴くときも、今FMで何をやってるか、ちらちらチェックしながら聴いている。 追記 ネットで調べていると、フィデリックスが12VのACアダプターを出しているのを見つけた。@14200円とお手ごろ。もちろんソーラーにはかなわないが、雨の日や夜間も使える安定性はいい。それにフィデリックス製だとオクで転売もしやすいと思う。ACアダプターといってもかなり大きめで、奥行き13cmもある。 |
SIC-MOSFETアンプにアップデート・・・(2014/9/28)
アンプ作りの達人である、知人のNさんにSIC-MOSFETアンプを製作していただいた。SIC-MOSFETはロームが開発した新素子で、電源用の半導体である。現在はPNPタイプしか発売されていないが、NさんがNPNと同じ働きの反転回路を工夫されたとのことである。Nさんによれば、従来のトランジスターは基本的に「半導」体で、電子の移動に抵抗が多く、真空管の中のように電子がすっ飛んでいけるわけではない。SIC-MOSはこの意味で、真空管に近く、聴感上たいへんトランジェントが良い、とのご説明だった。
届いたアンプは、出力は50W×2と十分、マッキンと比べれば、驚くほどコンパクトで軽量だ。音はマッキンのMA7000を凌駕するが、傾向はよく似ている、というのが第一印象。それからするとマッキンはけっこう健闘していたということになる。 マッキンのMA7000ははじめトランジスタ臭い音がして我慢できず、よほど処分しようかと思ったが、3ヶ月ほどしてやっとトランジスタ臭さが取れたものだった。それでも硬さはわずかに残っていた感じがする。 それからすればSIC-MOSFETアンプは最初からこなれた音で、クセが感じられず、始めから快調に鳴っている。そのうえ透明感も明らかに一段上である。中高音は真空管アンプ、低音はソリッドステートアンプ、とでも言えばいいのだろうか。歪の多いフルレンジSPでも耳あたりが良く聴こえる。トランジェントが良いせいだと思う。 追記 このアンプは当初電源部だけがSIC-MOSFETではなかったが、後日製作者のNさんに電源部もSICMOSダイオードのオールSICMOSアンプに改造いただいた。併せてリレーも台湾製からパナソニック製に交換しており、ディテールの再生が飛躍的に向上した。(2015/2/5) Nさんから「フタを取ったらいいよ」ということで、フタを取ったが、確かに音離れが向上する。しかし、ホコリも入るし、感電の危険性もある。そこで仕切り板すれすれにしてある。手前はBATONE。(2015/7/1) |
DDコンバーターをAurorasound hiFace Professionalにアップデート・・・(2012/3/28)
DDコンバーターをオンキョーのND-S1からAurorasound hiFace Professionalにアップデートした。音はオンキョーのND-S1を軽く凌駕する。ただし本格的なCDトランスポートにはかなわない。 電気的にはM2TECHのhiFaceと同じだが、心許ないUSB直挿しから、確実な接続が可能な独立型に変更された。M2TECHのhiFaceはUSBジャックがもげてしまいそうで、見るからに不安だった。頑丈そうなダイキャスト・ケースもオーディオ的に評価できるものである。USBケーブルを選ぶという楽しみも加わった。 |
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BusPower-Proという別置きのUSB電源を導入した。電源の質がよくなると、一様に低音が力強く、押し出しがよくなる。これはSICMOS-FETアンプや、フォノイコ、FMチューナーで何度か経験してきたが、共通している。パソコンの音はかなりCDトランスポートに肉薄したが、まだトランスポートのほうが上である。(2015/5/26) |
フロントにサラウンドSPを追加・・・(2010/9/19)
サイド・リアに加えてフロントSPを追加した。当方のやり方はダイナベクターのスーパーステレオ・プロセッサーSS-adp2の出力を単にパラでフロント・サイド・リアと駆動するだけである。レベルはすべて同じだが、十分実用になる。ただし、メインSPのF特に干渉するのは避けられない。どうしても中高音が勝った音になる。そこでマッキントッシュのプリメインアンプに付属している5バンド・イコライザーの出番となる。フロントSPのユニットはFE83Enだが、エージングが進むとメインSPとフロントSPがうまく溶け合った感じになり、ステージの奥行き感が断然よりよく出るようになった。このSPキャビはヤフオクで3,480円で落札したが、よくできている。
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グランカッサの「ドーン」がほぼコンサートホールのバランスで押し寄せる
オケの曲は林立するコントラバスに加えて、曲によってはグランカッサ(大太鼓)が大活躍する。分厚い低音に支えられたピラミッド・サウンドだ。オケの再生という立場で市販のオーディオ装置を聴いた場合、バランスは大きく狂っているとしか言いようがない。どうしてCDにはああいう腰高の音しか入ってないのだろうかと思う。
しかし、これはやむを得ない。オケのバランスそのままでCDをつくると、低音ばかりのCDになってしまい、明瞭度という点で大きく聴き劣りするからである。CDを市販するとなると、どんな装置で聴かれるかわかったものではない。ミニコンポ・カーステ・ヘッドホンなどでもきちんと鳴らなくてはならないわけだ。再生側の最大公約数でバランスを取った音作りになるのはある意味当然である。オケの録音を過不足なく再生しようと思えば、サブ・ウーファーを使って低音を補うしかないわけだ。たとえ高価なSPでもサブ・ウーファーなしではオケの音がまるで物足りない。
スーパー・ウーファー(パッシブ) このパッシブ・サブウーファーは 筆者の自作品の最高作のひとつ |
CDは非可聴領域を創生して再生すべし。ハーモネーターは必ずしも要らない
TAKET-BAT1を購入して、メイン・スピーカーとパラで鳴らしている。20kHz以上はアンプの残留ノイズを再生しているに過ぎない。これでも音は一変する。もちろんローカットしきれてない可聴領域もほんのわずかであるが鳴っている。アコースティック・ハーモネーターを買わずともこの方式で結構いける。たまたまSPケーブルを交換した折に結線を忘れていた。何か物足らないなぁ、と思っていると、結線を忘れているのを発見、結線しなおしたところ、元の音に戻った。非可聴領域のスーパーTWなんて、どうせ聴こえないのだし、あってもなくても大差なかろう、と思ってしまいがちだが、あるとないでは大違いだ。音が2ランクはアップする感じである。ペア3万ほどで手にいれたのだが、たいへんな優れものである。できるだけマイルドな音のケーブルをつかっておとなしい高音を出すのが、非可聴領域のスーパーTWの使いこなしのコツと考える。 |
コンサートには積極的に通って再生音を日ごろからチェックしている
6畳でも個室が確保できており、広くはないが、まずまず快適である。6畳に究極のハイエンド機器を導入するのは疑問である。値頃感のある機器を巧みに使いこなすのが賢明と考える。オーディオはお金をかけたらいい、というものでもない。使いこなしのセンスがポイントなのだ。
◆オーディオという趣味のアプローチは大別して2つあって、
@つねに最新の機器に更新していく新しいもの好き路線
A特定の機器に愛着を持って10年20年と使い込む使いこなし路線
@の路線だと常にある種の劣等感に悩ませられるものであるが、Aの路線はある種のやすらぎがあるものである。それは手持ちの機器を肯定し、手持ちの機器をに愛着を持ち、その能力を目一杯引き出すという路線だからだろう。
最新の機器でなくても、その使いこなしのセンスに個性と味わいを見出すことができる。要は最新の機器との比較をやめ、優劣でものを考えるのを止めるということだ。
このサイトの路線はもちろんAである。
とは言えオーディオ機器はある程度はアップデートが必要だ。よく名曲喫茶やジャズ喫茶などで、全ての機器がみんなかびが生えてると感じることがある。こういったレトロ路線とは距離を置きたい。
◆個人的には感度の良い、音離れの良い音が理想である。そのため長年バックロード・ホーンを使っていた。しかし、フルレンジのバックロード・ホーンではどうしても弦の音が粗くなる。今はフルレンジから足を洗った。オーケストラ再生で最も大切なことは弦の音がきつくなく、シルキーな音が楽しめることである。とくにいかなるソロ・ヴァイオリンの録音もノコギリにならずに楽しむには、フルレンジでは無理と思う。
弦の音と音離れの良さの究極の両立はやっぱり難しいのが実情である。弦の音を第一優先にすると、音離れの良さにはある程度目をつぶらざるを得ない。ネットワークを通したウーファーのシステムを使うことになるのだ。
◆ではチャンネル・デバイダーをつかってマルチ・アンプにしたらどうなのか。同じ投資額では、マルチ・アンプはネットワークを越えられないと考える。マルチ・アンプは経済的な制約がない人がやるべきなのだ。個人的にはプリアンプとメインアンプの間にチャンネル・デバイダーが入ってケーブルがのたくっているありさまを想像すると、引いてしまう。プリメインアンプ1台ですっきり決めたいところだ。最少の機器でシンプルにまとめたシステムが複雑なシステムよりは結局有利なのである。
個人的にはホール1階10列目中央の音がベスト。 |
CDは4500枚を超え、もはや買っても置き場がない!
CDラック(自作) |
マイナーだがダイナベクターのスーパーステレオを導入している
プロセッサー ステレオだけではステージ感の出方に限界があるため、ダイナベクターのスーパー・ステレオ・プロセッサーを98年に導入した。はじめはサイドSPのみだったが、現在はリアSPを加えてパラレル駆動している。ホールのサラウンド音響は定位より雰囲気なので、このほうが自然な感じだ。あくまでステレオにサラウンドを足す、というコンセプトである。本来はパッシブな室内音響ををアクティブにつくり出す感じなのだが、昔のDSP的な不自然感はない。モノラル録音でもステレオと同様に楽しめる。モノラル録音のほうが好き、と言えたらその装置はホンモノではないだろうか。 |
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リアSPは壁掛けコーナー型が安定するし、スペース・ファクターもよい
リアSP左 |
ユニットは高音質・小型・軽量・安価と4拍子そろったFE83Eで決まり!
リアSP右 |
プロフィール
杉本良明 1959年生。 大阪市西淀川区佃5-12-5-905 http://ja-jp.facebook.com/yoshisugimoto 専門: システム開発と語学(英語・中国語)。 アマゾンの著者のページはこちらです。 ブログ―オーケストラ録音を聴くはこちらです。 家族: 妻(1963年生) 娘2人(1992、1995年生) |
メールはこちらまで |
オーディオ歴: 1973年から。
1977年には山水電気の派遣店員として、ニノミヤ無線の店頭で数ヶ月コンポを売っておりました。
曲の好み: クラシックのオケ物
私のスピーカー遍歴:
ダイヤトーンDS251(1973)→
オンキョーFRX-20バスレフ(1977)→
FE163のBH(1980)→
D7MKU[FE203Σ](1984)→
D55[FE208S](1994)→
FE83を使った共鳴管(1996)→
FE108Σを使った共鳴管(1998)→
FE83x4の共鳴管(1998)→
FE108ESを使ったBH(1999)→
ビクターSX-V7(2000)
紫字:自作です。20年以上自作で来ました。上記はおおまかな変遷で、数え切れないくらい作っては捨てを繰り返して来ています。フルレンジの軽い音に魅力を感じ続けて来ました。しかし20cmのフルレンジは中高音が粗く、8cmのフルレンジは低音の質が悪い。2000年からは市販品に宗旨替えしました。(ただ、宗旨替えした後もSPの自作には手を出しています。
作品例)
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